Autodesk License ManagementAutodesk Inventory Tool (Japanese)Scan Methods (スキャン方法)Logon / Startup Script Scan Setup (ログオン/スタートアップ スクリプト スキャンのセットアップ)

Logon / Startup Script Scan Setup (ログオン/スタートアップ スクリプト スキャンのセットアップ)

Autodesk Inventory Tool を一元的にアクセスできる場所にインストールして設定することで、ユーザ ログオン スクリプトまたはデバイス スタートアップ スクリプトの一環として実行できます。このモードでは、AIT はローカル デバイスをインベントリし、デバイスごとに 1 つのデータ ストア ファイルを使用して結果を中央の場所に保存します。これらの個々のデバイス データ ストアは、AIT のインスタンスにインポートできます。AIT は、デバイスがまだスキャンされていない場合、または再スキャンの必要がある場合にのみ、デバイスをインベントリします。

これには、デバイスのファイアウォールによって制限されず、ローカルにログオンしたユーザの資格情報で実行されるという利点があります。 これには、AIT を実行する各デバイスに Microsoft .NET Framework v4.5.2 以降がインストールされている必要があります。

以下で、AIT を配置し、ログオン スクリプトを介してネットワーク インベントリ スキャンを実行する方法について説明します。ここでは、小規模な環境の基本設定について説明します。大規模なマルチサイト ネットワークでは、さらに計画が必要になる場合があります。

一元的にアクセス可能なサーバ上に、AIT を保持するフォルダと、収集したデータを保持するフォルダを作成します。以下に例を示します。

  • C:\AIT: 共有されるルート フォルダ(読み取り専用)
  • C:\AIT\AIT: AIT アプリケーション ファイルを保持するフォルダ(読み取り専用)
  • C:\AIT\Data: 収集したデータ ファイルを保持するフォルダ(読み取りおよび書き込み)

[Authenticated Users](認証されたユーザ)[Read & execute](読み取りと実行)[List folder contents](フォルダの内容の一覧表示)、および[Read](読み取り)のアクセス許可を持ち、サブフォルダとファイルに適用されるように、ルート フォルダに対するアクセス許可を設定します。

[Authenticated Users](認証されたユーザ)グループが[Modify](変更)[Read & execute](読み取りと実行)[List folder contents](フォルダの内容の一覧表示)[Read](読み取り)、および[Write](書き込み)のアクセス許可を持つように、Data フォルダに対するアクセス許可を設定します。

ルート フォルダを共有し、[Authenticated Users](認証されたユーザ)を共有のアクセス許可に追加して、[Change](変更)[Read](読み取り)のアクセス許可を付与します。

フォルダのアクセス許可と組み合わせると、これにより認証されたユーザに共有と AIT アプリケーションに対する読み取り専用権限と、データ フォルダに対する読み取り/書き込みの権限が付与され、ユーザがログオンしたときにデータ ストア ファイルの作成と更新ができるようになります。

\\SERVER01\AIT                                 読み取り専用アクセスが共有されるルート フォルダ

\\SERVER01\AIT\AIT                       共有読み取り専用アクセスの AIT アプリケーション フォルダ

\\SERVER01\AIT\Data                     共有読み取り/書き込みアクセスのデータ フォルダ

Autodesk inventory Tool フォルダの内容を、C:\Program Files (x86)\Autodesk\Autodesk Inventory Tool\ から共有 C:\AIT\AIT フォルダにコピーします。

コピーが完了すると、ちょうど 51 個のファイルがあるはずです。

メモ帳などのテキスト エディタを使用して、AIT フォルダ内の AIT.exe.config ファイルを編集し、次の変更を行います。

  • DataStorePath: 共有内のデータ フォルダへの UNC パスに設定し、末尾に「\」があることを確認します。
  • PerComputerDataStoreTrue に設定し、ScanWin を実行する各デバイスが、DataStorePath 内の個別のデータ ストアに保存するようにします。

以下に例を示します。

      <setting name="DataStorePath" serializeAs="String">

        <value>\\SERVER01\AIT\Data\</value>

      </setting>

      <setting name="PerComputerDataStore" serializeAs="String">

        <value>True</value>

      </setting>

リモート マシンで、共有内の AIT アプリケーション フォルダから「/c localhost /fp /lu /rp /sl」パラメータを使用して AIT を実行し、ローカル コンピュータをスキャンします。以下に例を示します。

<p>\\SERVER01\AIT\AIT.exe /c localhost /fp /lu /rp /sl</p>
Click to copy

正しく実行され、共有内の Data フォルダに結果が保存されたことを確認します。Data フォルダ内に結果が表示されない場合は、アクセス許可が適切に設定されていることを確認してください。

AIT を実行するには、バッチ ファイルを使用する必要があります。バッチ ファイルは、それ自体がログオン スクリプトによって呼び出されるか、それ自体がログオン スクリプトになります。使用される推奨スクリプトを次に示します。

<p>@ECHO OFF
REM Batch script to start Autodesk Inventory Tool to scan the local machine
Title Autodesk Inventory Tool

REM Set the path to the Autodesk Inventory Tool directory share
SET AIT_DIR="\\SERVER01\AIT"

REM Only run if .NET Framework 4.5.2 or later is installed
REG QUERY "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\.NETFramework\v4.0.30319\SKUs\.NETFramework,Version=v4.5.2" 2&gt;nul
IF ERRORLEVEL 1 (
    GOTO DOTNETNOTINSTALLED
) ELSE (
    GOTO DOTNETINSTALLED
)

:DOTNETINSTALLED
REM Execute Autodesk Inventory Tool to perform a scan of the local machine
IF DEFINED COMPUTERNAME (
REM Use the actual computer name when available
START "AIT Local Scan" /B /D "%AIT_DIR%\AIT" "AIT.exe" /c %COMPUTERNAME% /o "%AIT_DIR%\Data\%COMPUTERNAME%" /fp /lu /rp /sl
) ELSE (
REM If not, use localhost to identify the local machine
START "AIT Local Scan" /B /D "%AIT_DIR%\AIT" "AIT.exe" /c localhost /fp /lu /rp /sl
)
EXIT

:DOTNETNOTINSTALLED
REM .NET Framework 4.5.2 is not installed, create a log file to indicate this
IF DEFINED COMPUTERNAME (
ECHO %COMPUTERNAME% does not have .NET Framework 4.5.2 installed &gt; "%AIT_DIR%\Data\%COMPUTERNAME%.LOG"
)
EXIT</p>
Click to copy

上記のスクリプトのコピーはこちらからダウンロードできます。

AIT_DIR 変数は、データ ファイルとログ ファイルが書き込まれる共有を指すように変更する必要があります。以下に例を示します。

SET AIT_DIR="\\ACMEDC01\AIT"

上記のスクリプトは、ドメインの NETLOGON 共有にコピーするか、共有の AIT フォルダに配置することができます。ドメインの NETLOGON 共有にコピーする場合は、バッチ スクリプトを次の場所にコピーします。

C:\Windows\SYSVOL\sysvol\<ドメイン>\scripts

ログオン スクリプトの一部として実行をテストするには、既存のログオン スクリプトからこのバッチ スクリプトを呼び出します。または、現在ログオン スクリプトがない場合は、テスト ユーザについて、そのユーザの[Logon script](ログオン スクリプト)フィールドにバッチ スクリプト名を入力します。

テストが完了したら、上記の手順を使用して[Active Directory Users and Computers](Active Directory ユーザとコンピュータ)の各ユーザのプロファイルを修正することで関連するすべてのユーザにロールアウトするか、グループ ポリシーを介してロールアウトすることができます。グループ ポリシーの使用手順を以下に示します。

グループ ポリシー配置を設定する

[Control Panel](コントロール パネル) > [System and Security](システムとセキュリティ) > [Administrative Tools](管理ツール)から[Group Policy Management](グループ ポリシーの管理)コンソールを開きます

[Domains](ドメイン)ツリーを展開し、ドメインまたは OU の名前を右クリックして、[Create a GPO in this domain and Link it here...](このドメインに GPO を作成し、このコンテナにリンクする...)を選択します

[New GPO](新しい GPO)ダイアログ ボックスで、GPO に分かりやすい名前を付けて、[OK]をクリックします

[Domains](ドメイン)ツリー(上記で選択したドメインまたは OU の下)で新しい GPO を見つけて右クリックし、[Edit](編集)を選択します

次に、ログオン スクリプトを使用する必要があるか、スタートアップ スクリプトを使用する必要があるかを判断する必要があります。

  • エンド ユーザが自身のローカル PC に対する管理特権を持っている場合は、ログオン スクリプトを使用します
  • エンド ユーザが自身のローカル PC に対する管理特権を持っていない場合は、スタートアップ スクリプトを使用します
ログオン スクリプトを設定する

[Group Policy Management Editor](グループ ポリシー管理エディタ)で、[User Configuration](ユーザの構成) > [Policies](ポリシー) > [Windows Settings](Windows の設定) > [Scripts (Logon/Logoff)](スクリプト(ログオン/ログオフ))にナビゲートし、右側のウィンドウで[Logon](ログオン)をダブルクリックします

[Logon Properties](ログオンのプロパティ)ウィンドウで、[Show Files...](ファイルの表示...)をクリックします

AIT_Network.cmd バッチ スクリプトをフォルダにコピーし、ウィンドウを閉じます

[Logon Properties](ログオンのプロパティ)ウィンドウで、[Add...](追加...)をクリックします

[Browse](参照)をクリックしてログオン スクリプト フォルダを開き、AIT_Network.cmd バッチ スクリプトを選択して[OK]をクリックします

[Logon Properties](ログオンのプロパティ)ウィンドウのリストにスクリプトが表示されるようになったことを確認し、[OK]をクリックします

GPO の[Group Policy Management Editor](グループ ポリシー管理エディタ)ウィンドウを閉じてから、[Group Policy Management](グループ ポリシーの管理)ウィンドウを閉じます

スタートアップ スクリプトを設定する

[Group Policy Management Editor](グループ ポリシー管理エディタ)で、[Computer Configuration](コンピュータの構成) > [Policies](ポリシー) > [Windows Settings](Windows の設定) > [Scripts (Startup/Shutdown)](スクリプト(スタートアップ/シャットダウン))にナビゲートし、右側のウィンドウで[Startup](スタートアップ)をダブルクリックします

[Startup Properties](スタートアップのプロパティ)ウィンドウで、[Show Files...](ファイルの表示...)をクリックします

AIT_Network.cmd バッチ スクリプトをフォルダにコピーし、ウィンドウを閉じます

[Startup Properties](スタートアップのプロパティ)ウィンドウで、[Add...](追加...)をクリックします

[Browse](参照)をクリックしてスタートアップ スクリプト フォルダを開き、AIT_Network.cmd バッチ スクリプトを選択して[OK]をクリックします

[Startup Properties](スタートアップのプロパティ)ウィンドウのリストにスクリプトが表示されるようになったことを確認し、[OK]をクリックします

GPO の[Group Policy Management Editor](グループ ポリシー管理エディタ)ウィンドウを閉じてから、[Group Policy Management](グループ ポリシーの管理)ウィンドウを閉じます

 

すべての PC がインベントリされたら、デスクトップにある Autodesk Inventory Tool のショートカットをダブルクリックし、「データ ストアをインポートする」セクションに含まれている手順を使用して、Data 共有から結果をインポートします。