Data Store Location (データ ストアの場所)
Autodesk Inventory Tool はインベントリされるデバイス データ用にメモリ内オブジェクト ストアを使用し、データは XML ファイルに保持されます。このデータ ストアは、AIT の実行時にロードされ、何らかの変更があった場合に保存されます。ファイル システムに保存されるテキストベースの XML ファイルなので、このデータ ストアに特別な要件はありません。テキストベースなので、メモ帳などのテキスト ファイルを開くことができる任意のアプリケーションで開いて表示することができます。AIT を初めて実行すると、新しいデータ ストアが自動的に作成されます。
データ ストアの場所は、AIT のインストール場所と、AIT.exe.config ファイル内での AIT の設定によって異なります。
AIT.exe.config ファイル内の DataStorePath 設定でデータ ストアの場所を定義します。既定値は Default で、AIT が既定の場所を使用します。
<setting name="DataStorePath" serializeAs="String">
<value>Default</value>
</setting>
AIT が既定のインストール場所である Program Files フォルダから実行されている場合、データ ストアは DataStore.xml という名前で、次のフォルダに配置されます。
C:\ProgramData\Autodesk\AIT
USB メモリ スティックなどの、Program Files フォルダ内にないフォルダから AIT が実行されている場合、データ ストアは DataStore.xml という名前で、ScanWin.exe が配置されているフォルダと同じフォルダに配置されます。これにより、データ ストアがアプリケーションとともに移動するようになっています。
または、ScanWin.exe.config 内の DataStorePath 設定で、DataStore.xml ファイルが配置されるファイル パスを定義できます。これは、ログオン スクリプトまたはスタートアップ スクリプト、または Microsoft System Center (SCCM)などのサード パーティ ツールによるネットワークベースのスキャンにのみ使用されます。 以下に例を示します。
<setting name="DataStorePath" serializeAs="String">
<value>\\SERVER01\AIT\AIT\Data\</value>
</setting>
パスは「\」の文字で終わる必要があります。これにより、DataStore.xml ファイルが定義されたパスに配置されます。
AIT.exe.config ファイル内の PerComputerDataStore 設定が True に設定されている場合(既定は False)、DataStore.xml という名前の単一のデータ ストア ファイルは使用されず、AIT を実行する各デバイスがローカル コンピュータの名前でデータ ストアを作成します。これは、ログオン スクリプトまたはスタートアップ スクリプト、または SCCM などのサード パーティ ツールによるネットワークベースのスキャンにのみ使用されます。
<setting name="PerComputerDataStore" serializeAs="String">
<value>True</value>
</setting>
DataStorePath と PerComputerDataStore の設定は、ログオン スクリプトまたはスタートアップ スクリプト、または SCCM などのサード パーティのネットワークベースのスキャンを使用する場合にのみ変更する必要があります。
AIT.exe.config ファイルの詳細については、「設定ファイルの概要」セクションを参照してください。